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※99%ヲタトーク。超銀河一人上手。オゲレツ、エロ、ホモ、ユリ、ノマ、ありとあらゆるモノが闇鍋状態。


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クズとボイン - 2009.11.19 (Nitro+)
雪車町&一条さん
<↑雪車町&一条さん by『装甲悪鬼村正』>
アダルト一条さんのなんとボインであったことよ。


<↓以下、村正についてネタバレ配慮絶無の雑感。長文。>


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 上の落書き、雪車町VS一条さんみたいになってしまった。
英雄編後の一条さんは、物語初期の湊斗さんに近い気がするんで、
このカードはアリっちゃアリなんだろうか。

 ED後は、正宗と一緒にアッパー系正義道を爆進するのかと思えば、
哀愁漂うラヴクラフト方面へ行った模様。 
 もう、お互い会うことは無いけれど、絆は繋がっている、てのはなんと萌えるシチュ。
そのボロボロのコートはもしや形見なんでしょうか。

 村正キャラで、一番好きなのが雪車町。(次点で、香奈枝。3位が正宗。)
そういえば、雪車町の正体は光ではないか、と思っていたじきが私にもありました。
まぁ、中の人的に、光ではあるんですが・・・。
 いつもいつも、本当イヤらしい所で出てきては、イヤ~な事言って去っていく。悪鬼編、再登場時は「ここで、お前かよ!!」とガッツポーズ取りました。村正は、伏線の消化が好みどストライク。

・さよ&常暗
・湊斗&獅子吼は兄弟?
・小太郎じいさんの仕えてた家は、綾弥家?
・雷蝶の戦闘&陰儀
・兜割りの術利

この辺りはモヤモヤする。
茶々丸ルートが個別にあって、納期の問題でポシャった結果の名残とかだろうか。
魔王編が詰め込みすぎなのもその関係とか。

 村正全体を通して、一シーン毎が肥大気味だった。会話や、戦闘描写は好みに合うので、長くて独特でも楽しく読めるが、その他の部分ではコンパクトにしてほしかった。

 テンポだけでなく、せっかくの劇的シーン!も、あまりに言葉を尽くされると感動が薄れ、間延びしてして見える。加えて、ライターの存在が前面に出すぎて、読んでる側が萎える。目の前でパニくってる人がいると、自分は逆に落ち着く、という心境。

 無味乾燥とまではいかずとも、もう少し突き放してくれた方が、余韻や衝撃も効果的だと思うんだけどなぁ。この点は「刃鳴散らす」の方が良かった。

 1、2章くらいの淡々とした感じが好きだったので、そう思うのかもしれない。
せっかく「これは普通の燃えゲーじゃねぇんだZE」をアピールするならもっとバッサリ、余分を削ぎ落としていただきたい。熱い!クドイ!ウザイ!しかし熱い!はデモベで間に合ってるので。

 英雄編と復讐編はそうでもなかったのに、魔王編は、茶々丸が神どーたら言い出した辺りからダルかった。正直、旧ADVか?!な選択肢やパズルがなかったら寝オチしてたかもしれない。

 キャノン中佐がイカしてたり、六波羅が超面白格好良かったり、一条&香奈枝コンビが再登場したり、鍔目返し破り、愛憎相殺活用法、等等、燃え所も盛り沢山だったのですが。

 わけても、愛憎相殺という、作中のキーワードを以ってラスボスを打ち倒す!という用法は
何とも王道で激しく感動しました。直前のアホのように長い宇宙超人大決戦に、クリックで疲れていた手も思わず硬直。
 世界を救う!!というお決まりの流れがダルイのでウツラウツラしかけていたんですが、
善悪相殺に絡めてきたのは、ナルホド~と膝を打ちました。光の「良い、夢であった」という台詞もラスボスに相応しく、また本当に夢だったりするから面白い。

 ところが、せっかくキレイにまとめたのに、魔王編エピローグ。
冒頭のgdgdしたやりとりで、テンション再度急落。何ですか、もう皇国の守護者は間に合ってますよ。
続編のファンDISCでも出るなら別ですが。
 武帝エピソードも、愚か者の末路、としては好きなんですが、悲しいくらいパンピーの自分には「あんまり周りに迷惑かけるなよ・・・」と妙にガッカリなやるせなさ。
期待外れの思いを胸にいくらで売れるか皮算用をしておりました。

 が、まだまだありました。二期(仮にそう呼ぶ)OPの意味がよくわかる悪鬼編。パンツの神はまだ私をお見捨てになっていなかった。
 悪鬼編、蛇足、と思う人も多いんじゃないかなぁ。しかし、自分はこれ凄く好きです。むしろ無かったらDVDフリスビーする所だった。やるせないENDである事に変わりはないのですが、受け取り方は魔王編から反転。魔王編でイマイチ納得いかなかった、湊斗さん武帝への道のりがストンとハマりました。

 湊斗さんの酔っ払いシーンや、ツルギでありながら真人間道を説く村正。「アレ?何かマトモだな」とほのぼのシーンが気持ち悪いくらいに続きます。ここまでプレイした人間なら誰でも感じることでしょう。ヤバイ・・・来る。第一章から続く、”上げて落とす”のこれぞ村正の呪い。

 「落ち葉」の曲が流れて、背筋の寒さは氷点下。いざ、村正と愛の逃避行(違うけど)。
自分は、これもBADENDとして入れても良かったんじゃないかな、と思います。情けない、愚か、されど人らしく、という点ではアリだと思うのですが。哀しいかな、運命は一抹の救いを許さなかった。やっぱ敵前逃亡は武道じゃないからかな。

 伴侶となった村正がグッサリやられて、雪車町に拉致られます。村正の変身能力は、内臓器官までバッチリなのね、とか、質量保存の法則どうなったの、なんて瑣末な事が浮かびましたが、因果応報にむせび泣く主人公の素晴らしい事。これぞカタルシス。流石ニトロ。喝采せよ喝采せよ!(それはライアー)

ここから先のENDはどれも好きです。ものっそ納得いく締め方で気分は爽快。
①アッサリ殺される
②村正を殺ってしまう
③楽しい悪鬼ロード

 二章体験版時点で、①②は予想できたが③はしなかったなぁ。さすが奈良原。斜め上を行く。
ファントムでいうとクロウ殺害→極道まっしぐらEND。
ラストの「和を以って~」の少女の笑顔と、装甲悪鬼村正<始>の演出もニクイ。

 結局、湊斗さんには、全力で非生産的活動を続けるという運命しか与えられないんだなぁ。
真面目で優しい、青年が、苦しみもがいて選んだ道は、結局マゾヒズム極まりないという滑稽さ。生真面目な人は、極端から極端に走るから困ります。バランスを尊ぶにしたってその天秤自体がかっ飛んでいる。コレだ。コレを待っていたんだよニトロ!
  
 ニトロ主人公は、オツムがとりわけ弱いわけではなく、むしろその状況下では他に選択肢が無い・適切な行動をしているのに、報われない。裏目に出る。というのが多い。N○Kの朝ドラ主人公なら、自分で置いたバナナの皮で滑って転ぶが、何故かライバルの頭の上にタライが落ちてくる、という奇跡が起こるというのに。
 頭が使えて、運動神経も及第、性格も爽やか(だった、元は)、イケメンで、美女が勝手に寄って来る。これでもかというギャルゲ体質なのに。何というか、もう宿星が悪いとしか言いようが無い。
 
 湊斗さんなんて、家柄、高身長、クォーターなんてオプション付いてくるのに。
まぁ、アレな家だけど。そもそも雪車町が「真っ当な家に生まれて、真っ当な教育を受けた」と言って、湊斗さんも認めてますが、コレ皮肉ですよね。韜晦?

 旦那が戦争で負傷して不能になったからと、十ちょっとくらいの息子に薬キめて、母親とまぐあわせる家をまっとうとは言いません。異常と言います。古い家柄とか、血は繋がってないとか、理由になってねぇ。頭が旧石器時代の本家ジジィは置いておくとしても、旦那と奥さんは唯々諾々とそれに従うとか、どんだけエロゲ脳なんですか。養子だから良いとでもういうのか、その発想が既に奇形。その上寝たきりの娘を孕ませちまおうっていう予定っぽいです。殺人よりもいっそ人間踏み外してるよ。エロゲ的には全然オッケーですがね。犬神家の一族を思い出します。

 キモウトだと思ってたら、娘だったでござるは、ニトロプレイヤーであれば、たぶん3章までに気付くのではないでしょうか。京極とか、そうでなくても日本文学強い人などは早そうだ。高校の教科書がせいぜいの自分は、3章ラストまで気付きませんでした。茶々丸と雷蝶が面白すぎたんだよ!のめり込んでひたすらテキスト追ってたんだよ!
 皇路父娘かとおもってたら、皇路兄妹だったでござるで、ゲェッと来て、4章の選択肢でガチ。村正は、ホント兄弟ネタが多いなぁ・・・ってデッカイ伏線であった。

 はてさて一体、どんな家庭環境かと思って、5章。こ・・・・怖い。異常だ。奇怪だ。
互いが互いをレイプした関係にあるというのに、やけに仲良し親子を強調してくる。埒外の理に則って、種つけOKした相手に「お前は息子だよ」とサラッと言ってしまう統様には、もう兜を脱ぐしかない。規制を気にしてか、描写を多少ボカしているものの、女子高生レベルの野次馬アイを持っていれば、普通に男女の関係にしか見えません。湊斗さんの態度とか。女主人と従者。うん、エロイな。この家庭環境では、光がああなるのも無理は無い。ものごっつい説得力ある。

 統様は、作中の善性・理想にして、偽善である存在だと感じました。言っている事とやっている事と現実の齟齬が激しい。努力と幸運によって、一時的に僅かな平和を手に入れるも、ツケは理不尽なことに3倍返し。
光の手引きによって殺されてしまう、景明の悪鬼たる運命を決定付けてしまうのは必然なのでしょう。村正は、キャラがあってシナリオがあるのではなく、シナリオにそってキャラが置かれているタイプの話だと思う。

 やはり全ルート中、最もグロイ、エンガチョと思ったのが湊斗家の皆さんだったなぁ。
湊斗さん自身はよくぞあそこまで一般常識を身につけたものだ。香奈枝さんとは逆で、「息子は良識的だったが、家が劣悪すぎた」。獅子吼も四公方中では最もマトモだったので、改さん家こそ真っ当な普通の人間だったのではなかろうか。女を見る目はちとおかしいようだが、アグレッシヴな母ちゃんだったみたいだし。 「鬼哭街」はシスコン・ブラコンの話だったが、「村正」はマザコン・ファザコンの話なのか。

 しかし、だとすると、真ヒロインは、統、転じて光という事になってしまう。
恩人であり、母親、(おそらく)初体験・初恋、初めて殺した相手、美人、巨乳、漂うエロス・・・・勝てねぇなこの布陣では。しかも死人だし。
 昔の女に未練タラタラの湊斗さんを巡り、生来の気質を生かして、どんどん斜め上の方向へ行くヒロイン達。さすが暗闇星人は伊達じゃない。メン・イン・ブラックホール。


終わってみれば、どのルートも、骨の髄まで正しく奈良原でした。基本的に、「刃鳴散らす」と着地点が変わりません。復讐編などそのままと言って良い。この陰々滅々とした作風はなかなか他のエロゲでは味わえないので、次回もこのままの路線でお願いしたいです。
「鬼哭街」と「刃鳴散らす」からちょっと離れたものも見てみたい。

そういや虚淵はアイフル終わったら、ゲーム作ってくれないかしら。




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プロフィール

キシンゴー

Author:キシンゴー
X年Y月Z日:初音ねえさまに魂を奪われ、贄にしてもらう旅に出て現在に至る。
好きな声優はかわしまりの氏。

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